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2012年6月

2012年6月30日 (土)

7月のピックアップ展示

今月は、平成23年度に静岡市に新しく寄贈された資料をご紹介します。



「食籠(じきろう)」(蓋椀一組)

Photo
(静岡市蔵、禁転載)

朱漆塗りに金色の葵の紋が鮮やかなこの食籠は、
徳川幕府最後の将軍こと徳川慶喜公より、
初代静岡県知事、関口隆吉が拝領したものと伝えられます。

初代駿府博物館長として郷土の歴史文化の顕彰に尽力された故瀧静雄氏が
故あって関口家より譲り受け、大切に保管されてきました。
瀧氏のご遺族の、静岡の歴史を語る貴重な資料を
後世に伝えてほしいとのご意向により、このたび静岡市に寄贈されました。

こちらの資料は、7月5日(木)より展示いたします。



初代静岡県知事 関口隆吉

天保7(1836)~明治22(1889)年

関口隆吉は、今川一族関口氏の二男として江戸に生まれました。
幕臣として大政奉還をむかえ、江戸城明け渡しに立ち会い戦後処理に尽力しました。
維新後は慶喜にしたがって静岡へ移住し、牧之原台地の開墾に携わり
茶産業発展の基礎を築きました。
明治4年、新政府に乞われて出仕し、明治17年第3代静岡県令に就任、
明治19年の官制改革により初代静岡県知事となります。
黎明期の静岡県の基盤作りに多大な功績を遺し名知事とうたわれましたが、
明治22年4月11日、東海道線列車事故で重傷を負い、5月17日逝去しました。

~徳川慶喜と関口隆吉~
幕府崩壊から徳川家及び家臣を守った功労者の一人である隆吉は、
慶喜の信頼厚く、維新後もたびたび慶喜邸を訪問し親しく身辺の世話を行っていました。
「徳川慶喜家扶日記」からは、隆吉が慶喜邸を訪れた記録や、
列車事故に遭った隆吉の容体を案じる慶喜の姿をうかがうことができます。

(参考文献  『関口隆吉関係書簡集』(静岡県立中央図書館)、『慶喜邸を訪れた人々―「徳川慶喜家扶記より―』(前田匡一郎編著)ほか)

静岡市文化財資料館のすぐ横(静岡浅間神社境内)には、
隆吉を顕彰する大きな石碑が建てられています。

P6151490
(「従三位関口君之碑」撰文:中村正直)

夏休み「子ども歴史文化学習会」開催

静岡市文化財資料館では、

「夏休み自由研究教室 子ども歴史文化学習会」を開催します。

静岡の歴史や町の文化財を見学し、体験的に詳しく学ぶことができる
毎年大人気の講座です。

Img_0964
(写真:平成23年度の学習会の様子)

(開催日時)7月28日(土)~8月3日(金) 9:30~12:00(7月30日(月)は除く)

(集合場所)静岡市文化財資料館、ただし5コースは駿府城東御門

(参加費) 250円(資料代ほか)

(対 象)小学校4~6年生

学べる講座は下記の6コース!(※複数コースのお申し込みが可能です)

4、5コースは定員になりました。
その他のコースも定員間近ですのでお早めにお申し込みください。

1コース(定員35~40名)
7月28日(土):「家康はどうして駿府に来たのか~薩摩土手の見学を通して~」

2コース(定員20~25名)
7月29日(日):「家康の名付けた「静岡名物うまいもの」のお話を聞こう~折り紙でも作ってみよう~」

3コース(定員35~40名)
7月31日(火):「静岡浅間神社についてもっと知ろう~「おせんげんさん」をたずねて~」

4コース(定員35~40名)
8月1日(水):「駿府の水はどこから…お堀の水はどこへ…~城下町駿府のくらし~」

5コース(定員35~40名)
8月2日(木):「駿府城と権現様~駿府城のなぞ発見~」

6コース
8月3日(金):「賤機山(しずはたやま)古墳と古代の静岡~古墳はどうして造られた?~」



(お申し込み

7月10日(火)より受付開始(先着順、定員になり次第締め切り)
申込時にお電話またはFAXで下記の必要事項をお知らせください。

(1)児童氏名(2)住所(3)連絡先の電話番号(4)学校名・学年(5)希望コース


お申込先電話番号
 (054)245-3500(9:00~16:00、月曜休み)

詳細は静岡市文化財資料館(054-245-3500)までお気軽にお問い合わせください。

2012年6月 1日 (金)

6月のピックアップ展示

今月ご紹介する資料は、

駿府浅間流鏑馬(やぶさめ)絵図」(静岡浅間神社蔵)です。

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(画像は禁転載・以下同)

この流鏑馬絵図は、静岡浅間神社で行われていた流鏑馬の様子を描いたものです。
射手、衣冠束帯(いかんそくたい)に身を固めた人物、馬の世話人などが
生き生きと描かれています。
馬場は神社の東側(現:総門前の道路)にありました。

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(流鏑馬絵図・部分)

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(流鏑馬絵図・部分・射手)


流鏑馬奉行は代々村岡太夫がつとめていました。

浅間神社に社宝として伝わる「家康公着初(きぞめ)の腹巻(はらまき)」は
徳川家康が駿府在城の際、流鏑馬祭礼に出した自分の馬が
特によく走ったことに満足し、
褒美として村岡太夫に下賜したものといわれています。

Photo_8
(流鏑馬絵図・部分、左上座っている人物が流鏑馬奉行です)

静岡浅間神社の流鏑馬は55日と620日に執行されていました。
しかし、明治維新後に廃停し、現在は行われていません。
55日に神事のみが略式で執行されています。




こちらの絵図は、6月末まで展示予定です。
この機会に、ぜひご覧ください。

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